ロングライフ 「60 VISON」   60 VISON

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ロングライフ 「60 VISION」
ロングライフ ロクマルヴィジョン

ロングライフについて考えること

「ロングライフ」には2つの大きな意味があった。ひとつは「生活者」にとって息の長い商品。そして、もうひとつは「製造者」にとって息の長い商品。そして、D&DEPTは考える。ここに「売場」を加えることで、この2者にとっての具体的な答えを表現できる。それは、単に「売場(ショップ)にとっての売れ続ける商品」を扱うだけではなく、「売場が商品の息を長く保たせる工夫をする」ということだ。大半の売場は、問屋に任せて、売れ筋だけで商品を選び、新しい商品を追加したり、撤退させて「売場の鮮度」を気にする。それは一般的ではあるが、「鮮度のいい売場」とは何かと、もっと考えなくてはならない。売場の根底にコンセプトを持つこと。そう考える。ロングセラー商品の中から、「買い取りを依頼されて買い取りできる」商品を見つけ、そのメーカーに問い合わせると、ほとんどの答えの中には「廃盤」という言葉がある。しかし、20年作り続け、20年間、細々とでも売れてきた商品の背景には、「メーカーの考えと体制」「消費者の需要」そして、「細々とでも販売を続けることのできたショップの考え」がある。つまり、この3つの立場が同時に興味を持ち合えば、新しく長いロングセラーマーケットが、ほんの少しかもしれないが、確立できる。D&DEPARTMENTでは、そうした発掘を行い、自らが「企画問屋」となって、長く作られている本質を持ついいものを、販売する考えでいる。我々の売場だけでは成立しないこの貴重なマーケットを、どう全国的に無理なく広めていくか。そこに大きな夢と課題が存在する。

ロングライフという言葉はずいぶん前から、商品に対して使われてきた。しかし、実体として深く見つめてみると、そこにある「ロングライフ」とは、何がロング(長い)なのか、非常にあいまいなように考える。長い間、製造がが続き、販売も長く続けられている。ここにあるのは、ひょっとしたら、すべてが偶然の需要かもしれない。ロングライフとなった理由。それはしっかりとあるはず。例えば、創業者がまだ若かった頃の、情熱を込めた商品として、また、当時の「日本の生活水準を何とか欧米並みにしたい」という精神に燃え、消費者の顔色よりも、日本製として恥ずかしくないレベルを自分の会社で創り出したい。単純で、性能がよく、安全で、価格も安く便利。そんなものを創り出す使命感が、スタンダードともいえるすべてに無理のない製品を生む。それらは猛烈な勢いで普及し、生活の基礎を作る。1,000人の社員に1,000セットのオフィス家具。100万世帯に100万セットの食卓セット。普及後は当然、その勢いは安定し、追加、修理、交換などのリクエストに応えるような細く長い製造販売が始まる。そこには、現代にある「修理するよりも買い替えるほうが安い」ということ以前に、そこに込められた創業者の夢や希望、その商品を「作り続ける」という消費とは無関係なロングライフも、実際にはある。ロングライフ商品のすべてはかなり細い生産と細い売り上げで、いつなくなってもまったくおかしくないものが多い。この、ものづくりの夢や希望、真の製品を生む心と細々とそれによって続く消費を「ロングライフ」と、簡単には片付けたくない。
戦後日本のそうした製造への夢は、1960年代に多く見られる。この60年というキーワードで、ロングライフという曖昧にスマートなマーケットを創業者の夢とともに明確化する。それが、「60VISION(ロクマルヴィジョン)」だ。本当はのんびりと長く売れ続けているなんて、悠長に言っている場合ではない。「ロングライフ」の意味をもっと明確にして、いつの時代にあっても、創業者の夢という名のインスパイアブランドとしたい。

 
 
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